不快感を通じて姿勢を修正する椅子「Bada」

Jeongmin RyuとTaekeun Ohによる健康と正しい姿勢を促す革新的なデザイン

現代人は長時間座る時間が増え、それが腰痛やヘルニアの主な原因となっています。そこでJeongmin RyuとTaekeun Ohは、不快感を通じてユーザーの姿勢を定期的に変えさせる椅子「Bada」をデザインしました。

「Bada」は、不快感を通じてユーザーの姿勢を定期的に変えさせることで、健康的な姿勢を維持することを可能にする椅子です。ユーザーの姿勢が悪くなると、座面が傾斜し、ユーザーは自然と姿勢を修正することになります。このようなデザインにより、ユーザーは不快感を感じつつも、健康的で正しい姿勢を保つことができます。

この椅子の製作には、回転とスライドの技術が用いられています。ユーザーの姿勢が悪くなると、座面が回転し、傾斜が生じます。この傾斜により、ユーザーの位置が徐々に下がり、姿勢を変えざるを得なくなります。この椅子は、白樫の無垢材とステンレス鋼を使用して製作されています。

このプロジェクトは2021年3月に韓国で始まり、同年11月に完成しました。デザインの過程で、椅子の全体的な形状を木材を使って製作するのは初めての試みであり、素材の特性を理解することでのみ形状を作ることが可能だったため、多くの試行錯誤がありました。

「Bada」は、長時間座ることが日常となった現代人の健康を考慮したデザインであり、その革新性が評価され、2022年のA' Furniture Design Awardでシルバー賞を受賞しました。この賞は、優れた専門性と革新性を示すデザインに授与され、優れた技術的特性と素晴らしい芸術的技巧を持つデザインを讃えています。

「Bada」は、不快感を通じてユーザーの姿勢を修正し、健康的な生活を促進するという新しい視点を提供します。この椅子は、私たちの生活に新たな価値をもたらし、健康的なライフスタイルを推進するための一助となるでしょう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Jeongmin Ryu
画像クレジット: Jeongmin Ryu
プロジェクトチームのメンバー: Taekeun Oh
プロジェクト名: Bada
プロジェクトのクライアント: Hoseo University, Department of industrial design


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